「もし宇宙人と出会ったら?」という疑問から、現代のコミュニケーションを考える-京都大学木村大治教授の研究 (8/8ページ)

学生の窓口

人類が他の星の知的生命体と接触するのがいつになるのか、もしかしたら人類が絶滅するまでそんな日はこないのかもしれません。

ただ「ヒトと全く違う存在」とどのようにしてコミュニケーションを取るのか……と思考を巡らすことは非常に有益なことのように思われます。

「他者」を理解することについて多くの知見を与えてくれる人類学は、対象を宇宙に広げてもきっと有効でしょうし、宇宙人類学は日々の生活を送る私たちに「他者との付き合い方」についての有益な示唆を与えてくれそうです。

木村先生は「未開の地に行ったようなイメージ」とおっしゃっていますが、やがて宇宙人類学の講座がどの大学にも設けられるようになるかもしれませんね。

※5
伊谷純一郎(1926年-2001年)
生態学者・人類学者・霊長類学者。京都大学名誉教授。理学博士。日本の霊長類研究を世界最高水準にまで高めたといわれる先駆的研究者。

⇒参照:『京都大学アフリカ地域研究資料センター』「木村大治プロフィール」
http://jambo.africa.kyoto-u.ac...

(高橋モータース@dcp)

木村大治 Profile
1960年愛媛県生まれ。京都大学 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 教授。専門は人類学、コミュニケーション論。1990年京都大学 大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。『宇宙人類学の挑戦―人類の未来を問う』(共著,昭和堂,2014年)、『動物と出会う〈I〉出会いの相互行為』『動物と出会う〈II〉心と社会の生成』(編著,ナカニシヤ出版,2015年)、『括弧の意味論』(NTT出版,2015年)、『見知らぬものと出会う: ファースト・コンタクトの相互行為論』(東京大学出版会,2018年)など著書多数。


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