「もし宇宙人と出会ったら?」という疑問から、現代のコミュニケーションを考える-京都大学木村大治教授の研究 (2/8ページ)
「コード」や言葉がないコミュニケーションというのはあるのでしょうか?
そのような「相手」として「他者」を想定すると「宇宙人」が出てくるわけです。
地球外の知的生命体との出会いがあった場合 、どのような相互作用が起こるのか、コミュニケーションの取り方はどうなるのか などを考えるのです。
ただし、宇宙人類学というのは非常に広い分野で、まるで未開の地に出ていったというイメージがあります。『宇宙人類学研究会』のサイト※1をご覧になるとわかるかと思うのですが、メンバーも、人類の宇宙進出について考えている人、宇宙産業の研究をしている人など多種多様です。
私はコミュニケーション論が専門ですので、ここではその方面での研究についてお話をしています。
――先生が宇宙人類学について考えだしたのはいつぐらいからなのですか?
木村教授 それはけっこう古くてですね、最近パソコンの中の昔の文書を発掘してみたのですが、1991年に書いたメモに「宇宙人への通信の話」と書いてありましたね。
――では、30年ほど前からそのようなアイデアを持っておられたわけですね。京都大学では、宇宙人類学の講義は行われているのですか?
木村教授 「宇宙ユニット」※2のメンバーが「宇宙総合学」というリレー講義を行っていまして、その中で私も「宇宙人類学」の講義を、一度担当しています。2019年は全13回です。