ヤクザが伝染していくだけでは済まない、超展開ファンタジー・アクション映画『極道大戦争』。今回は本作を手がけた三池崇史監督にお話を伺いました。
とにかくぶっ飛んだ内容となっている本作の製作過程でのエピソード、監督の役者起用法、筋肉論、監督にとっての面白い映画などについて語っていただいています。
全人類ヤクザ化!?
――「ヤクザが伝染していく」という設定はどのようにして生まれたのでしょうか?
三池崇史(以降、三池):新宿のロボットレストランに行って、その勢いで飲み屋に行ったら殺陣(たて)師が苦し紛れに、飲んだ勢いで出したアイディアで、イケるんじゃないかなと思ったんですね。
よく考えると怖いし、ヤクザからすると周りが全員ヤクザになったら困る。カタギがあってのヤクザなので、そういうバランスは崩れるなと。なんか勢いですよね。思いがけなく言った一言から話を作ろうという流れになりました。
――ヤクザの伝染に始まり、さらに想像を超える展開が続きますが、最初からあそこまで壮大なスケールの物語を想定していたのでしょうか?
三池:先ほどの飲み会の後に、『猫侍』などの監督で元々自分の助監督としてずっとついていた山口義高(本作の脚本家)が一旦プロットにまとめたんです。その時点からかなり走っていましたね。
これから監督して業界でやっていこうとしている人間の不安とか不満みたいなものが、ポンとはじけていたんだと思うんですよ。