小中学生の学力、県内ワースト2位から数年でトップへ!豊後高田市の「学びの21世紀塾」とは? (4/5ページ)

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また、市内の小学6年生が参加する4泊5日の合宿も、中学生になるにあたり連帯感と自覚を高める役割を担っている。
保護者にもこの合宿は、返って来た子供たちが見違えて見えると好評だ。これから豊後高田市民となるにあたっての、ある種の通過儀礼・イニシエーションとも言えるだろう。
21世紀塾の成功は、これら教育支援だけではなく、市民育成・事業創出の一面も持っていたことが大きい。
講師やスタッフとして参加する市民ボランティアは、報酬を受けるだけでなく、自身の営業活動も行うことができる。このインセンティブが無ければ、ここまで大きくなることは難しかったかもしれない。
普段は個人塾を経営する講師にとっては、子供たちが勉強に興味を持ってくれることが一番の報酬となる。21世紀塾だけでは物足りなくなった子供が、自身の塾の生徒になってくれるからだ。
気軽な気持ちで講師として参加した主婦が、教育に“目覚めて”しまい英会話塾を開業したという事例も。それまで“人材”と見なされてなかった人たちが、自身の能力に気が付き、新たに事業を起こすという良い“副作用”まで市にもたらしている。
また、21世紀塾出身者が高校生や大学生になって、今度は”先生”役として小中学生の学習サポートをするケースも増えてきた。
一度県外の大学に出て、そこで初めて豊後高田の取り組みの意義を知るケースもある。それまではこれが”当たり前”のことだと思っていたのが、他地域に出て初めてそれが”当たり前”ではないことを知り、そこに秘められた重要性に気が付くのだという。
当初に講師役として活躍した第一世代が引退し始め、かつて塾生だった子供たちが大人になり、大学を卒業してまた豊後高田に戻り始めている。この循環が強く太くなってこそ、本当の地域社会活性化が見えてくるだろう。