【特別レビュー企画】正月なので10年前の週刊少年ジャンプを読んでみた (3/7ページ)
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
公園生活をしている両さんが中川にくっついてアメリカに行き、会議を邪魔したり、勝手に契約したり、牛丼屋で飯を食ったが手持ちがなくてアメリカ大統領に立て替えてもらったりする話。
ジャージ姿で会議に臨む両さんを、アメリカ人の取引相手が「IT社長だ!」と勘違いする描写などを見るに、ライブドアのホリエモンが話題になってた時期なんですかね。
もう完全に忘れてたので新作を読むような新鮮な気持ちで読めてなかなか楽しかったのですが、実は一点、覚えていた箇所があって、両さんがアメリカ大統領に「全頭検査しろよな!」というシーン。BSE問題の件ですね。当時も「うわあ、秋本先生、すごいデリケートなところに言及しちゃったな……」とハラハラしたのを覚えてます。全頭検査は…………いや、デリケートな問題なのでここでの言及は控えますか。
『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』
退魔モノ漫画ですね。魔法律という名の通り、悪霊を裁判形式で倒すのが特徴の漫画です。まあ、裁判と言っても弁護士とかいないし、すげえ前近代的な代物なんですが。一方的に量刑を述べて刑を執行してるだけですからね……。
今話ではムヒョが冥王との契約に挑み、一方、一人、魔法律院で修行中のロージーが「霧吹き山のブイヨセン」というヤバイ悪霊に襲われているところです。
これはなんとなく記憶があるんですが、確か合宿修行中(?)の人たちに、上層部が試練としてちょっとした悪霊を放ってみたら、うっかりヤバイ悪霊も解き放っちゃってみんな大変、みたいな流れじゃなかったっけな??
『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』では魔法律協会(主人公たち魔法律家が所属する機関)が作中通してロクでもない組織として描かれており、今でも漫画で主人公組織がロクでもないブラック組織だったりすると「魔法律協会みたいだな」と言われることもある程です。
上層部のやつらは死人が出る程のウッカリミスを連発するし、同僚はロクでもない性格の奴らばかりで仲間を見殺しにすることも厭わず、稀に助太刀してくれても何の役にも立たないとか、確かそんなだったような。ラスボスのエンチューが闇堕ちしたのも同僚がクソばかりだったからのはず。「実は全部魔法律協会が悪いのでは?」みたいなことも当時言われてた気がします。
※この前の号の話を軽く調べてみたところ、どうもロージーは別に修行に来たわけではなくて、単に現状の力の確認のために検定を受けに来ただけであり、それなのにいきなり抜き打ちで特訓を科された上に、手違いで絶対死ぬヤバイ悪霊が解き放たれたという話で、本当に魔法律協会はムチャクチャ酷いなと思いました。
『銀魂』
お通ちゃんが真選組の一日局長になる話。現在のジャンプの方では話が大きく動いておりシリアスな話が続いていますが、今話はギャグメインでした。しかし、最後の方でお通ちゃんが誘拐されており、ここから長編のシリアス回に突入するのかもしれません。
銀魂は僕は初期の頃はシリアスもギャグも楽しく読んでいたのですが、竜宮城に行った辺りからシリアスが面白いと思えなくなりました。シリアスなシリーズも最初の一話くらいはギャグで始めるので、ギャグだと思って楽しく読んでいると、途中で「あ、これ、シリアスな話の導入だ……」と気付いてしまい、そこから数週続くシリアスに暗澹たる思いを抱くようになったり。
そして、それからしばらくして、今度はギャグも楽しめなくなってしまいました。今では完全に惰性で話の筋を追うだけになっています。銀魂が変わってしまったのか、僕が歳を取ってセリフ量の多さに付いて行けなくなったのかはよく分からないところです。しかし、今この頃のギャグ話を読んでもやや辛さがあったので、銀魂のせいというよりも、これは僕の歳のせいなのかもしれません。