火星に入植するうえで鍵となる10種の先端技術は何か? (2/10ページ)

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9.火星スーツ

出典: karapaia

 火星の環境はちょっとした難問を突きつけてくる。そこにある危険は入植者を直ちに殺してしまわないまでも、ひどい健康問題を引き起こす可能性がある。それを克服するためには、最新の宇宙服よりもはるかに進歩した火星スーツが必要となる。

 まず火星には危険な放射線が降り注いでいる。地球では大気と磁気圏という磁場が私たちを守ってくれている。国際宇宙ステーションも磁気圏の中を飛んでいるため、宇宙線に完全に暴露されるのは地球低軌道より高高度のミッションに挑むわずかな宇宙飛行士だけだ。火星への旅ははるかに危険であり、それを防ぐシールドが必要となる。

 だが火星スーツは十分な保護性能を備えながらも、軽くなくてはいけない。その候補の1つとして、窒化ホウ素ナノチューブが挙げられる。もともとは宇宙船の保護材として開発されたものであるが、すでに糸にすることには成功しているため、ここから放射線を防ぐ宇宙服の布を作れるかもしれない。

 もう1つの問題は、地球の重力による圧力がないと人体が衰えがちなことだ。これは国際宇宙ステーションの宇宙飛行士をも悩ませており、彼らの骨量は1ヶ月で2%減少する。運動である程度防げるが、火星への有人飛行のような長期ミッションのために、MITでは体を地球の重力のように軽く締め付けるスキンスーツを開発している。これはぴったりとした着心地で、大きな宇宙服の下に着込むことになる。

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