火星に入植するうえで鍵となる10種の先端技術は何か? (6/10ページ)
5.農業

出典: karapaia
映画『オデッセイ』では、マット・デイモン演じる天才植物学者マーク・ワトニーが、火星でジャガイモを栽培しているが、現実でそれに近いのは、国際宇宙ステーションでレタスを育てたユタ州立大学のブルース・バグビーだろう。バグビー氏によれば、映画の基本コンセプトは正しいそうだが、火星で植物を栽培する難しさは映画の比ではないという。
まず火星の日照量は地球の60%でしかない。それなのにワトニーの放射線防護居住区内はさらに光が乏しい。現実の火星の農業には、人工光か、鏡と光ファイバーの装置で火星に届く太陽光を集める必要があるとバグビー氏は説明する。
また土壌も問題だ。火星の土には酸化鉄が大量に含まれており、植物には過酷なのだ。そのため、入植者は水栽培あるいは土中の酸化鉄を取り除くような処理が必要になるという。
だがバグビー氏の努力はきっと実を結ぶだろう。数ヶ月前、宇宙飛行士のスコット・ケリーは宇宙で育てられたレタスを食べた初めての人類となった。もちろん美味しかったそうだ。