火星に入植するうえで鍵となる10種の先端技術は何か? (8/10ページ)

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また塵、嵐、放射線などの過酷な環境を防げなければならない。さらに快適である必要もある。火星では相当な時間を室内で過ごすことになるだろうからだ。

 さらに火星では思いもかけない問題も発生する。例えば、直感的に考えて、入植者は室内で植物の栽培を行う。問題は植物が酸素を出すことだ。完全に密閉された空間では、酸素がやがて人体に有害なレベルにまで充満したり、火事を引き起こしたりする恐れもあるのだ。かといって換気をすれば、大気には不可欠な成分である貴重な窒素が逃げてしまう。したがって、宇宙での農業が可能となるには、酸素だけを処理するシステムが必要になる。

 なお2015年にNASAが開催した火星居住区のデザインコンペでは、火星の土壌を無視するかのような作品が優勝した。応募者が提案したのは、やはり火星に大量に存在する氷を使ったピラミッドのような構造である。

2.産婦人科

出典: karapaia

 一般的に宇宙飛行士はミッション中の性行為が禁止されている。だが火星で残りの人生を過ごすことにもなれば、そうも言っていられないだろう。そして、そうなれば当然赤ちゃんもできる。これは完全に未知の領域であり、母子の健康を確保するために細心の注意が払われなければならない。

 大問題は、これも例に漏れず、放射線だ。胎児の発達を制御するDNAは、放射線のダメージに非常に弱い。火星への途上で受精した胎児は先天的な異常が発生するリスクも相当に高い。火星上ならば状況はまだマシかもしれないが、それでも母体を放射線から守る施設は間違いなく必要だ。そこで火星の衛星フォボスに居住区を作るべきという意見もある。一部のクレーターは宇宙線を90%防いでくれるからだ。

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