火星に入植するうえで鍵となる10種の先端技術は何か? (4/10ページ)
それよりもずっと長期間にわたる火星ミッションの成否は、オリオンの宇宙線対策が鍵を握っているのだ。
7.燃料

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オリオンは比較的小さな宇宙船だ。しかし長旅の間、宇宙飛行士の健康的な生活を守るにはより大きな”居住モジュール”が必要となる。そして、大きな宇宙船を火星まで運ぶには、当然ながら大量の燃料がいる。困ったことに大量に燃料を積めば、それだけ重量がかさみ、スペースも必要となるため、飛行が難しくなる。
解決法としては、より効率的な燃料の開発が挙げられる。現在のほとんどの宇宙船は化学的推進システムを採用する。しかしNASAでは太陽電気推進システム(SEP)を開発中だ。これは太陽のエネルギーを利用して、キセノン原子を加速し、排気プルームを生み出すものである。従来のシステムよりもはるかに軽く作れるという。
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Solar Electric Propulsion (SEP)
しかし問題もある。現在の太陽パネルでは従来型に匹敵する推進力を得ることができず、火星への到達時間が大幅に伸びてしまうのだ。これは有人ミッションにおいては致命的な欠陥となる。