科学の名のもとに。自らの体を実験台に使用した驚異的9人の科学者たち (6/9ページ)

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350万年前の細菌を自らに注射し病気知らずの屈強な体を手に入れたと主張(ロシア)

4. HIVワクチンを自らに接種 プラディープ・セス(インド)

出典: karapaia

 80年代とは状況が異なり、現在においてHIV感染は死刑宣告ではない。薬を飲み続ける限りは、通常の健康な人と同じように生活を送ることができる。今やどうにか付き合える慢性疾患のようになったHIVであるが、科学者はそれに満足せず、完全なる治癒方法の確立を目指している。

 インド、全インド医学大学のプラディープ・セス博士もその1人だ。ワクチン開発に燃える彼は、正気の沙汰には思えない行為に出た。2003年、有望そうなHIVワクチンを自らに接種したのだ。

 ワクチン接種に先立ち、猿とマウスを利用した実験が行われている。その結果は期待が持てるもので、セス博士は「人体での反応を確認するために」自らにワクチンを打った。博士の行為は科学的な好奇心と純粋に人々の命を救いたいという情熱ゆえに行われたものだが、学会からは軽率かつ非倫理的であるとして厳しい批判が浴びせられた。この実験を止めなかった同僚まで批判にさらされている。だが、幸いにもセス博士が接種したワクチンにはHIVが含まれていなかった。

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