科学の名のもとに。自らの体を実験台に使用した驚異的9人の科学者たち (8/9ページ)
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2. 自らの脳にインプラント フィル・ケネディ(アメリカ)

出典: karapaia
1990年代後半、フィル・ケネディとロイ・ベイケイの両氏は、史上初のサイボーグを開発したとして、一躍時の人になった。そのサイボーグはジョニー・レイというベトナム帰還兵で、脳卒中によって麻痺が残り、寝たきりだった人物である。ケネディ氏とベイケイ氏は、患者の脳の一次運動野に電極を埋め込み、脳を使ってPCをタイプしたり、カーソルを操作したりさせることに成功した。
しかし、これで終わりではない。ケネディ氏はさらに2014年、完全に健康で正常に機能する脳、すなわち自らの脳を使って実験することにした。アメリカでは人間の脳への移植は違法であるため、彼はブラジルにわたり、手術を行ってくれる医師を探した。手術は成功したかに見えたが、ケネディ氏は危うく心を失うところだったという。最初の数日間、話すことも、文字を読むことも、周囲の物を認識することもできなかったのだ。しかし、副作用はやがて治り、通常通りに思考できるようになった。
これに懲りる彼ではない。今度はベリーズに飛び、二度目の手術を敢行する。この時は無線送受信機とコイルを移植するよう医師に頼んだが、電極がかさばりすぎて、頭蓋骨の切開を閉じることができなかった。結局、2015年1月13日、ケネディ氏は送受信機とコイルを除去することにした。だが最初の手術で埋め込まれた電極はまだ彼の脳の中にある。