解剖学がなかった時代、昔の人が人体に住んでいると考えていた10の奇妙なモノ (4/9ページ)
4. 5. 悪霊と幽霊

出典: karapaia
現存している最古の医学書は、紀元前2100年頃にシュメール人が石板に楔形文字で刻み込んだものだ。それまで、メソポタミアの医療は基本的に、(怪我とは対照的に)病気は神が立腹したり、悪霊が憑りつくことによって引き起こされるという考えだった。
治療者は祈祷師もしくは医師か薬剤師だ。祈祷師は患者に病気を引き起こしているのは、神なのか悪霊なのかを診断し、必要な呪文を唱えて憑りついた霊を追い出す。医者は傷の手当てをしたり、薬草を処方したりする。両者が共に治療に当たることもある。
悪霊や霊的なものに憑りつかれ、肉体に侵入されると、発作から自傷、わけのわからないことを口走るなど、さまざまな症状があらわれる。こうしたことがのちのユダヤやキリスト教の伝承となっていった。死海文書や新約聖書にも悪魔祓いはとりあげられている。中世や近代初期のユダヤ文書は、悪霊や死者の霊が、憑りつかれた肉体から、血まみれの爪先や喉や膣、直腸を通して去っていったという例が報告されている。