解剖学がなかった時代、昔の人が人体に住んでいると考えていた10の奇妙なモノ (7/9ページ)
「まるでトカゲようなもの、カタツムリのような角が生えていたり、ネズミのような耳をもって
いたり、毛むくじゃらな生き物が、人間の肝臓を破壊していた」
8. 腹の虫と悪霊の憑依

出典: karapaia
トカゲ、カエル、昆虫などを吐き出すテオドロス・デダーライン。ゲオルグ・アブラハム・メルクリン『De Incantamentis』1715年
ドイツ、ベロルツハイムの牧師の息子、テオドロス・デダーライン(12)は、すさまじい胃痙攣に襲われ、ほどなくして昆虫、無脊椎動物など、さまざまな生き物を吐き始めた。
なんとその数は、イモリ21匹、カエル4匹、ヒキガエル数匹にもなった。こんなにたくさんの生き物が人間の胃の中に棲みついているとは思えなかったが、地元の牧師はこれは悪魔が憑りついたせいだと信じた。出てきたカエルを解剖して、その腹に半分消化された昆虫があったことから、ごく最近食べられたばかりのものであることがわかったにもかかわらず、牧師たちは自説を曲げなかった。
結局、祈祷師が呼ばれて悪魔祓いが行われた。儀式の最中に少年の口からヘビの頭が出てきたので、引き抜こうとしたがまた少年の腹の中に戻ってしまったという。相変わらず少年の苦しみは続いたので、祈祷師たちは馬の尿を使って治療することにした。祈祷と賛美歌を唱えながら、大量の馬の尿を嫌がる少年の喉に流し込むと、これが効いて少年は二度と生き物を吐き出さなくなったという。