83歳筆者の「Windows 10アップグレード」一部始終(前編)...パソコン歴40年近くの自分も悪戦苦闘 (4/10ページ)
筆者がPCを本格的に(言い換えれば、飯を食うために)利用し始めたのは、それまで勤務していた東京丸の内の大手特許法律事務所を退所して、フリーランスの技術翻訳者として独立した時期と略一致している。それは1978年(昭和53年)のことで、翻訳業はワープロ専用機でスタートした。その後、直ぐに日本でも普及し始めたIBMパソコンのOS、MS-DOSを搭載したPCを入手して仕事に活用した。その後、国内では大いに普及したNECのPC-9800シリーズなども利用したが、いずれにしても、これらはMicrosoft社が一枚噛んでいるとは言え、現在のWindowsシリーズとは別物である。
いわゆるOS、Windowsシリーズが登場するのは、1990年代に入ってからのことで、Windows 95、98などと聞けばお馴染みの方もあるだろう。従って、筆者がMicrosoft社のWindowsシリーズと関わって来たのは、この時以来である。
率直に言って、筆者も含めた一般人は、Apple社のMacシリーズは別として、パーソナルコンピュータ(PC)を使う以上Microsoft社のOS、Windowsシリーズを利用しないわけには行かなくなった、というのが現実である。
これに関し、日本人、坂村 健の手になるTRONも、こうしたOSとして、ワールドワイドに大飛躍する余地が十分あったことを思い起こすと、誠に残念でならない。
(PCを日常的に利用する、筆者個人の感覚としては)時に横暴とさえ感じるMicrosoft社の対応を苦々しく、また腹立たしく感じる度に、この日本発のTRONを思い起こす。同時に筆者には(些か飛躍の謗りを免れぬかも知れぬが)敗戦以来、実質的に米軍に占領された状態のまま、未だに米軍基地の7割を押しつけられている沖縄の窮状(現在の辺野古沖埋め立ての反対闘争)がオーバーラップしてならない。
筆者のPCも、OSはずっと米国Microsoft社に占領されたまま、Windows 3.xからWindows 95、98を経て、XPとか皆さんもお馴染みのシリーズを経過して今のWindows 10に至っているわけだ。