浅草に旅行するなら絶対行きたい! おすすめ人気観光スポット14選 (11/17ページ)
電気がめずらしかったその当時、目新しいものというと“電気○○○"などと呼ばれ、舶来のハイカラ品と人々の関心を集めていました。
その後、1912年(明治45年)には、店舗内部を西洋風にして屋号を「神谷バー」と改めます。これが日本で最初のバーとなりました。現在も使用している建物(神谷ビル)は1921年(大正10年)に建てられたものです(2011年(平成23年)には浅草で最古の鉄筋コンクリート造の建造物として登録有形文化財に登録され、2013年(平成25年)に耐震補強工事を完了しています)。
さらに、1960年(昭和35年)に洋食部門の営業開始、1970年(昭和45年)に割烹を開店、1980年(昭和55年)には新館が落成。2004年(平成16年)には神谷バー売場を開業し現在の姿となっています。
明治期にすでに作られた「デンキブラン」は「神谷バー」オリジナルで、その製法は門外不出。ブランデー、ジン、ワイン、キュラソー、各種ハーブなどがブレンドされているらしいのですが、誕生して130年も経った今でもその秘密は明かされていません。現在のデンキブランはアルコール30度。電氣ブラン・オールドは40度です。あたたかみのある琥珀色、ほんのりとした甘味は昔も今も相変わらずの人気ぶり。太宰治の『人間失格』では、主人公に左翼思想を教える悪友をして「酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはない」と言わしめた一品です。