AVが消える![後編] フリーライター・中村淳彦 (5/5ページ)
AV業界は、違法な存在で地下に潜って活動するスカウトマンの管理はできない。出演を希望するAV女優が騙されていないか、AV業界が見抜くしかないが、それは難しい。社会問題化を受けて、一部の悪徳スカウトと関係を断ち切るために、スカウトへの依存をやめるしか方法はないが、AV業界は現状維持を続ける。
政府はAV業界の対策をどうするのか、まだ審議中だ。
AV業界が提案する対応策が受け入られなかった場合、法規制が入ることもありえる。現段階で規制される可能性が高いのは“本番禁止”“本番撮影現場への人材斡旋禁止”“女優から商品回収の要望があった場合、応じなければならない”“出演契約書は無効”などだ。本番撮影だけでは留まらず、フェラチオやクンニなど、性的類似行為まで禁じられる可能性もある。
本番が禁止されれば、どう見積もっても大規模な客離れが起こる。AVメーカーと販売店は続々と潰れ、AV業界は大幅な市場縮小となる。
長年、AV業界は他の行き場所がない人々のセーフティーネットとなってきた側面を持つ。厳しい法規制がかかっても作り続けるしかない。厳しい監視が入る“認定AV”から弾かれた関係者らが地下に潜り、出演強要、未成年、無修整など何でもありの違法承知の別のAV業界を作る可能性もある。
需要が消えることのない欲望産業は、法律で締めつけたからといって消滅することはない。予断を許さない状況だ。