ルノー=日産アライアンスが世界販売台数で初の首位を獲得。これまでの名車を振り返る (2/8ページ)

イキなクルマで

■常に時代をリードした高級車、セドリック/グロリアphoto by Ypy31(CC0) 

1990年代までの日産の高級車といえば、セドリックやグロリアが挙げられます。セドリックは日産から1960年に、グロリアはプリンスより1959年に発売されました。いずれもトヨタ・クラウンを多分に意識した設計が特徴で、当時のアメリカ車に似たスタイリングも共通していました。セドリックは2代目ではピニンファリーナデザインの流麗なボディをまとい、グロリアは2代目もアメリカンスタイルを貫き通した点が興味深いところです。そんな両車は1971年に車台や車体が共通化され、兄弟車となります。常に時代のニーズに応えながら進化していったセドリック/グロリアですが、フーガの登場により消滅しました。

■新しい高級を市場に提案したローレルphoto by Mi-ta'smetro(CC 表示-継承 3.0)

1960年代当時、高級車と呼ばれていたクルマたちにはセダンのみならす、バンやタクシー仕様が用意されていました。この流れには乗らず、オーナーグレードのみで勝負したクルマがローレルです。こういったことからローレルは、日本初のハイオーナーカーとして人々に記憶されています。ブルーバードとセドリックの中間に位置し、その絶妙なポジショニングから注目を集めました。2代目ハードトップは「ブタケツ」の愛称を持ち、中古車市場や旧車イベントでは今でも高い人気を誇ります。そして6代目はスタイリッシュな外観とスポーティなメカニズムから、ドリフト走行をするユーザーにも引っ張りだこでした。

■日本の自動車社会を支え続けたブルーバード

戦前から続くダットサンブランドのセダンの血筋を受け継いで、1959年に誕生したクルマがブルーバードです。日本初のエステートタイプのワゴンや女性仕様車なども話題となり、日産のクルマの中心的な存在へと成長していきました。中でも語り継がれることが多いのは、1967年に登場した510型でしょう。直線的でシャープなデザインと信頼性の高いエンジンや足回りは、当時のクルマ好きを虜にしました。

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