ルノー=日産アライアンスが世界販売台数で初の首位を獲得。これまでの名車を振り返る (6/8ページ)

イキなクルマで

■「901運動」の成果のひとつ、プリメーラphoto by Thomas doerfer(CC 表示-継承 3.0)

欧州市場を視野に入れて本格的なクルマづくりが行われたのが、プリメーラです。1980年代、日産はフォルクスワーゲン・サンタナのノックダウン生産をおこなっていました。ここで得たノウハウの多くが、プリメーラに活かされたというわけです。そして時代は1990年代に技術世界一を目指す、いわゆる「901運動」に突入。その成果として生まれたフロントマルチリンク、リアパラレルリンクストラットの足周りは、硬さはあるもののしなやかな動きを見せ欧州車のようだと高く評価されました。英国や日本のツーリングカーレースでも大活躍、その名を広めます。FFセダンのひとつの完成形ともいえるクルマでしょう。

■様々な国と地域で活躍したサファリ

トヨタ・ランドクルーザーと双璧をなす日産のクロスカントリー四駆が、サファリです。かつての60型パトロールを受け継ぐかたちで1980年に誕生、多彩なエンジンラインナップとATが一部グレードで選択できたことから人気モデルとなります。1987年に登場した2代目ではラダーフレームは受け継ぎましたが、サスペンションがリーフからコイルスプリングへと変更。オンロードでの乗り心地が大きく改善されました。1997年には3代目にモデルチェンジ。ライバルを意識して卓越した走破性はそのままに、装備のクオリティを大きく向上させました。国内での販売は終了していますが、海外では販売が続けられています。

■「使えるSUV」を目指したエクストレイル

1990年代、トヨタ・RAV4の発売により爆発的に普及したライトクロカン。社会現象にもなり、多くのメーカーからフォロワーが生み出されました。日産がこの市場に送り込んだのが、エクストレイルです。初代のライバルとの違いは、何といっても堅牢なつくりと高級志向とは無縁の道具に徹したコンセプトでしょう。これにより、アウトドアスポーツを愛する顧客の注目を浴びます。2007年に登場した2代目ではディーゼル車が、2013年から販売されている現行モデルではハイブリッド車がラインナップ。

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