記憶が自分を欺く時。記憶の失敗に関わる10のこと (4/8ページ)
ある実験では、幾度かインタビューを行った後、20~40パーセントの人が、花嫁の両親が飲み物をこぼしたという、ありもしない出来事を憶えていることが判明した。
また別の実験では、”目撃者”がある人に責任がある(ここではキーボードのボタンを押して、プログラムをクラッシュさせた)と主張した場合、そう咎められた人は確かにやったと認めた。被験者の35パーセントは、それが起きた状況を事細かに記述しさえした。
それほど心配しなくてもいいが、恐ろしいことではある。なお単純な記憶なら植えつけられるが、一般に複雑だったり、信じがたいような内容の場合は抵抗することができる。
・6. ステレオタイプ
References:psmag
ステレオタイプは現在の思考にも記憶にも影響してしまう。実際、人の記憶は現在の信念や価値観によって常に歪められている。
ある研究では、被験者に男女半々の名前が記載されたリストを渡してみた。そして、それから有名人の名前を挙げてもらうと、多くは男性の名前をあげる傾向にあった。
こうしたステレオタイプは、例えば警察の捜査において問題となることがある。この現象は犯罪の目撃者の記憶をも歪めており、偏見に基づいて誤った想定をさせる傾向にあるからだ。