記憶が自分を欺く時。記憶の失敗に関わる10のこと (6/8ページ)
このことから、記憶がすべてしっかり残っており、時間によって記憶が薄れるのは、ただ使われないからだと考えられていた。
しかし最近判明したことによれば、一度記憶されても、記憶は不安定になり、再び安定化しなければ消滅するリスクがあるらしい。
この安定化のプロセスを「記憶の再固定(memory reconsolidation)」という。そしてストレスを受けることで、記憶が再固定され、以前より強固なものとなる。
この発見は心的外傷後ストレス障害(PTSD)の新しい治療法につながった。患者に処方した薬を服用してもらった後でその記憶を思い出させると、再固定プロセスを阻害することができる。こうしてトラウマ的な出来事を忘れやすくすることができるのだ。
・3. 幼児期健忘症
References:psychologytoday
あなたの最も古い記憶はなんだろうか? それは何歳の時のものだろう?
ほとんどの人は3、4歳以前の記憶を憶えていない。これを「幼児期健忘症」といい、今もなお専門家にとっての謎である。
原因については、脳が未発達であるというものから、両親への性欲が抑圧されているというフロイトの説まで様々だ。
今現在、人気のある仮説は、幼児期には脳が再編されているからだというものだ。つまり生まれたての子供の脳にはどんどん細胞が加わっており、脳は数多くの脳細胞を結合しなければならないということだ。
そして、このプロセスが収まり始める年齢は、大抵の人の最も古い記憶の時期と非常に近いことが分かっている。