~子どもの「食育」に関する意識・実態レポート~ 小学校の現場で深刻化する「給食残し」問題を調査 子どもが残す給食、トップは「野菜メニュー」 (7/8ページ)

バリュープレス

加えて、この世代は「食育崩壊世代」とも言えます。


これには、日本の「食」に関する歴史が深く関わっています。高度成長期からバブル期にかけて、日本では食の欧米化が進みました。“食べれば食べるほどよい”という風潮で、最もエネルギーを摂取した時期でもあります。この時代に育った子どもが大人になって、生活習慣病という社会問題も顕著になりました。その世代を親に持つ、或いは自身が親になったのが、今のパパママ世代です。こうした背景から、大人たち自身も「食育」について十分に考えられていないことが少なくありません。


しかし、そもそも「食事」とは子どもの心身を育てるためのものであり、その根底にあるのは、子どもたちを豊かに育てたいというシンプルな願い。目の前の好き嫌いに振り回されることなく、「子どもたちが健康で幸せになるために、我々大人はどういう食事を、どういうスタンスで提供すべきか」という視点に立ち戻って考えることが重要です。


◆家庭での「ベジトレ」を通じて、まずはチャレンジのきっかけをつくることが重要 

今回の調査では、給食の残食率、中でも野菜メニューの食べ残しが多いという点がわかりました。実際に、学校現場で話を聞いていても、生徒たちが野菜メニュー、特に生野菜を残すことが多く、大量に残食で戻ってくるという話をよく耳にします。


残されている野菜は、ピーマンやニンジンなど昔から大きく変わってはいませんが、現代ならではの特徴と言えるのが、「食べてもいないものを嫌がる」子どもが多い点。見た目が気持ち悪いから、色が気に入らないからといった理由で、チャレンジすらしないというケースが目立ちます。ひどい場合は、前にピーマンがダメだったから他の緑の野菜も全部ダメ、という子どももいます。


こうした状況になると、親自身もあきらめてしまいがちですが、実はちょっとした声掛けがきっかけで食べられるようになることは多いもの。また、「昨日は食べられなかったけれど、今日は大丈夫だった」、「給食では食べられなかったけれど、家では食べられた」ということも珍しくありません。野菜を好きになるトレーニング=「ベジトレ」を通じて、まずはチャレンジのきっかけをつくることが重要です。

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