アメリカの猟奇的連続殺人犯、アルバート・フィッシュの中に潜むモンスターが爆発するまで (4/8ページ)
・6. トーマス・ケッデンの拷問
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1910年、まだ結婚生活を続けていたフィッシュは、19歳のトーマス・ケッデンと出会う。フィッシュの供述によると、ケッデンは少々知能が遅れていたようだ。フィッシュはそこに付け込んだ。
彼はケッデンを農家の古い家屋に連れ込み、2週間ずっと拷問を加えた。挙句、体を縛って、男性器まで切断した。
フィッシュはこのときのことを回想し、「彼の悲鳴やその姿は忘れられません」と述べている。
フィッシュには明らかに殺意があった。だが、気温がかなり高かったために、腐敗臭で足がつくのではと彼は恐れた。
そこで傷口に過酸化物をかけて、10ドル札と切断した男性器だけを持ってケッデンを置き去りにした。
「始発列車で帰宅しました。彼がどうなったのか知りませんし、知ろうともしませんでした」とフィッシュは話している。
・5. フランシス・マクドネルの殺害
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1924年7月14日、フランシス・マクドネル(当時8歳)の両親は、子供が行方不明になったと警察に通報した。
マクドネルが最後に目撃されたのは、スタテンアイランド近くで友達とキャッチボールをしている姿だ。その友達の証言によると、グレーのヒゲを生やした男と一緒にどこかへ行ったのだという。
この話を聞いて、母親はその男を見たことがあると証言した。
「ぶつぶつ言いながら通りをウロウロしていました。手の動きも変でした。髪の毛はグレーで、ヒゲもグレーで伸びていました。