アメリカの猟奇的連続殺人犯、アルバート・フィッシュの中に潜むモンスターが爆発するまで (5/8ページ)
全部が色あせてくすんでいた印象があります」
捜索によって、木に吊られたマクドネルの遺体が発見された。暴行を受け、サスペンダーで絞殺されていた。
左足は皮がむけ肉が見えていた。フィッシュの供述によると、このとき男性器を切り取るつもりだったが、人が近寄ってきたので逃げたのだという。
・4. ビリー・ガフニーの殺害
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2番目の犯行は1927年2月11日のことだ。
犠牲者は当時4歳のビリー・ガフニーで、ブルックリンにあるアパートの外で友達2人と遊んでいたところ、”ブギーマン”に連れ去られたのだという。
まず容疑をかけられたのは連続殺人鬼のペーテル・クジアノフスキ(Peter Kudzinowski)だった。しかし、犯行のあった日、ガフニーらしき子を引きずるフィッシュを目撃したという証言が得られた。
フィッシュは自身の弁護士に、この殺人について綴った次のような手紙を送っている。
「その子をライカーアヴェニューに連れて行きました。ゴミだめです。彼を連れ去ったところからそう遠くない場所に、一軒だけ建つ家があります。裸にして、手足を縛り、ゴミの中から拾った汚い布切れでさるぐつわをしました。」
「それから服を焼いてしまいしました。靴はゴミの中に捨てました。翌日の午後2時くらいに、適度な重さのムチを用意しました。自分のベルトを半分に切って、その半分それぞれにさらに20センチくらいの切れ込みを入れて6本の房のように分けたのです。」
フィッシュはガフニーの殺人容疑で有罪となったが、この子の遺体は発見されていない。