「みんなに幸せを」現役大学生が投げかけるオリンピックへの疑問 |「結局どうなの? 五輪ボランティア」 第1回 (2/7ページ)

学生の窓口

組織委員会の求めるレガシー、そして五輪が目指す未来とは?

第1回は、東京五輪学生ボランティア応援団というサイトを公開し、

やりがい先進国・日本で「美しい五輪」が実現することを大変心待ちにしています”

という強烈な風刺で世間を賑わせ、東京オリンピックのボランティア参加に大学生の立場から疑問の声を挙げた、早稲田大学2年の松本海月さんです。

ーーなぜ東京オリンピックボランティアを批判するような風刺サイトを作ったのか、まずはその経緯を教えてください。

そもそもの根本は、ボランティアって奉仕の精神に基づいてやりたい人がやるもののはずなのに、文部科学省から大学に授業日程をずらすようにという通知があったと聞いて「それはおかしい」と思ったのがきっかけです。

オリンピックの組織委員会はだいたいの大学と連携していて、うちの大学にもオリンピック・パラリンピック事務室みたいなものがあり、今後はそういうところを通して、けっこう強いアピールが来るんじゃないかと思っています。ボランティアをすると単位を出すみたいにはなりそうな気がしています。

――ボランティアと言いながら強制力を持ちそうな懸念を感じたわけですね。

僕は都立高校出身なんですけど、今の都立高校は強制的にボランティアをさせられる「奉仕」の授業があるんですよね。ボランティアなのにやらなきゃいけないって、その時点でおかしいんですけど。そのときは東京マラソンのボランティアに参加しました。

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