「みんなに幸せを」現役大学生が投げかけるオリンピックへの疑問 |「結局どうなの? 五輪ボランティア」 第1回 (6/7ページ)

学生の窓口

今すごく困窮している人はいないかもしれないけど、毎日の食事をまかなうだけでいっぱいな人もいるし、仕送りが全然ない人もいます。

そうすると余暇の時間は全部アルバイトに費やさないといけないような人が、今後はもっと増えてくると思うんです。

お金がなくて時間にも余裕がないってなると、大学の生活って授業とアルバイトと、ちょっとのサークルとかで全部になっちゃうのかなって。ほかに何か自分でしようにも、お金も時間も余裕がなくなっていくと思います。

――若者のエネルギーが”生活すること”に全部吸い取られているように感じますね。

若者からの声が弱いのも、考えて社会に発信するほどの余裕がないんです。僕は授業をあんまり真面目に受けてないからそれなりに時間はあるんですけど、最近は出席も厳しくなっていると感じます。真面目な学生が多いので、社会と戦うみたいな、そういうことに時間使う暇がない人が多いんじゃないかなって思います。

そんな中、ボランティア10日間は厳しいと思います。10日もあれば10万円は稼げますし、それが惜しい人はけっこういるんじゃないでしょうか。

――松本さんから同じ学生たちに伝えたい言葉ってありますか?

“みんな”幸せに頑張れって言いたいです。

多様性って考え方はとてもいいと思うんですが、多様性って言葉を使う人って、実際は多様性がなくて、自分以外のマイノリティを殺してしまっているように感じています。

インターネットって本当はそんなマイノリティをサポートできるものだと思っています。将来はエンジニアになりたいと思っていて、IT技術でサポートができたらなと。

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