ノリ、なあなあ、捨てぜりふ…歌舞伎から生まれた言葉たちを一挙36個紹介! (4/7ページ)
劇場の新築・改築の最後に屋根のこけらを払い落とすところから転じて、最初の興行のことを表す言葉として用いられるように
●差金=陰にいて人をそそのかし操ること
(歌舞伎)黒く塗った棹の先に針金をつけ、蝶・小鳥・小動物などの人形やはりぼてを操る小道具
●鞘当て=女性をめぐり複数の男性が争うこと
(歌舞伎)武家同士がすれ違った際に刀の鞘がぶつかりもめること。またそれを形式として、一人の女性を二人の男が奪い合うこと
●三枚目=道化役。滑稽なことをする人
(歌舞伎)芝居小屋の看板の三枚目が常に道化役だったことから
●愁嘆場=悲劇的な場面
(歌舞伎)善良な市民が身の上の不幸を嘆き悲しみ、訴える場面
●十八番=得意芸のこと。現代では「おはこ」とも称するが、本来は「じゅうはちばん」
(歌舞伎)七代目市川團十郎が得意としてきた芝居18作品を選び、【歌舞伎十八番】と名付けたことから
「市川家歌舞伎十八番組」(台本が入っていた箱)国立国会図書館から
●修羅場=正確には仏教用語で、阿修羅が帝釈天と争う場所のこと。転じて闘争、戦乱の激しい場所のことを指す
(歌舞伎)激しい戦いの場面
●正念場=最も大事なところ。