#へんてこアート入門「東京都現代美術館『あそびのじかん』」編 (4/6ページ)
その中から、集団でとことん自由に遊ぶときの、カオスな楽しさを感じ取っていただければと思います。
――もう一つは何でしょうか?
小高さん 次は、「うしお」の『不如意の儀』です。

小高さん 本作は、選択肢によって物語が変化するゲームから着想を得た「インスタレーション(空間全体を使った作品)」です。
展示室の中には、幾つかの分かれ道が存在しています。鑑賞者は分岐点を進むごとに、本を読んだり、テレビを見たり、ゲームで遊んだりと異なる日常的動作を体験することになります。
――日常的動作なのに、不思議な感覚になれるインスタレーションですね。
小高さん その中の一つに「ベッドに寝転ぶ」というものがあります。
これは、かつて「世界平和を願ってベッドに寝る」というパフォーマンスを発表した、アーティストのジョン・レノン氏、オノ・ヨーコ氏へのオマージュです。
さまざまな生活の動作を通して、アート、そして遊びが、生活や経済、社会活動から一定の独立性を保ちながらも、決してそれらと無縁ではないことが示唆される作品です。