エリには「2度目のデート」がない#夢みるOLの終わらない恋のはじめかた (3/6ページ)

ハウコレ

そんなことを思っているうちに、終電間近になってしまった。


「じゃあそろそろ行こっか。」ここもエリから切り出した。

「あ、はい!」
「お会計はいいよ、さすがに。」
「いやでも・・・」
「大丈夫だから!こっちは働いてるんだから!」
笑いながら、こんなお金の使い方も悪くないかも、と思った。

店を出て、ここから先はさすがに自分からは・・・と思っていると、イケメンが口を開く。
「あの、泊まっていきませんか?」



白い布団セット


大学生のSEXはあまりに淡白だった。自分本位で、こちらの気持ち良さなどお構いなし。
でもエリにも、年下にSEXを指南するほどの器はない。
居酒屋はわからないと言うのに、ラブホにはやたら詳しい時点で冷めていた。
エリは初めて、自分から「この子とはもう会わなくていいかな」と思った。イケメンだけど、もうさようなら。

■ 

新居の家具
土曜日、エリは近くに住む妹のリカの家を訪れた。


1つ下の妹は顔がかわいく、子供の頃からモテていた。もちろん自分のかわいさも理解しており、就職は大手商社の受付嬢。そこの社員と昨年あっさり結婚し、3ヶ月前に女の子が生まれたばかりだ。


まさに“イージーモード”な人生を歩む妹が住むタワーマンションを見る度に、エリは少し胸がちくりとした。
なんで姉妹でこんなに違うの?顔がかわいいかどうかだけで人生の難易度が決まるなんてあまりに不公平じゃない?子供の頃から幾度となく心の中で感じていた劣等感を思い出させる。

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