エリには「2度目のデート」がない#夢みるOLの終わらない恋のはじめかた (6/6ページ)

ハウコレ

自分を適切にアピールすることをサボらなかったから今の生活を手に入れている。受付嬢への就職だって一見したたかだが、リカの魅力が最大限評価される仕事だ。


一体どっちの方が仕事ができるのか・・・ そう思うと思わず笑みがこぼれた。


「私なんか変なこと言ってる!?」リカが少し焦る。
「ちがうちがう!すごい参考になったなって」
エリとリカ、そして姪っ子の3人の笑顔で部屋の中が満たされる。3人は同じ顔をして笑っている。




電車の車窓からみえる新宿の夜景


次の金曜日、カジュアルダイニングでエリはとある男性と2人で飲んでいた。


「今日はありがとうございました。実はずっと飲みに行きたいなあって思っていて」
「こちらこそありがとうございました。すごく楽しかったです!また絶対飲みに行きましょうね!」男性も前のめりだ。


実はリカの話を聞いて前向きになったエリは、勇気を振り絞り、前から気になっていた営業先の同い年の人事担当を思い切って飲みに誘ったのだ。ダメ元と思っていたが拍子抜けするくらいあっさりOK。思った以上に世の中はイージーだった。

もし次が無くても楽しかったから満足だな。帰りの電車内でほろ酔い気分で振り返っていると、相手からLINEが来た。

「さっそくですが、よければ来週あたりまた空いてる日教えてください。今度は僕から誘わせて下さい。」

久々の展開にスマホを握る手が熱くなるのをエリは感じた。電車の窓から見えるタワマンにいるリカに、心の中でハイタッチをした。

(エミチャンカパーナ/ライター)

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