3つの性別を持ち、人間の致死量500倍のヒ素にも耐える線虫が発見される(アメリカ) (2/4ページ)
ところがカリフォルニア工科大学の研究チームによって、さらに8種の線形動物がモノ湖で生きていると『Current Biology』(9月26日付)で発表された。

Image by David Mark from Pixabay
・3つの性別があり出産する
線形動物は地球上でもっとも豊富に存在する動物だと考えられている。
そこでモノ湖の過酷な環境の中でも暮らしているのではと睨んで調査してみたところ、無害な草食性のものから、寄生性ものや肉食のものまで、多様な線虫が見つかった。
線形動物の性別はたいていシンプルなもので、雌雄同体かオスだけが存在する。ところがAuanema種の場合、メスまでおり、3つの性別が存在している。
またオスの生殖乳頭(外性器の一種)の配置は同じ属の生物に比べると少々風変わりであるという。
それだけでは不十分だといわんばかりに、なんとこの種は子供を出産することで子孫を残す。普通、線形動物は卵を産んで繁殖するので、非常に珍しい特徴なのだそうだ。
こうした珍しい特徴について、研究チームは、極限環境で暮らしていることと無関係ではないと考えている。おそらくはモノ湖の塩辛く、アルカリ性の水の中で生きるために必要なことなのだろうという。