大便移植に続き女性の膣液移植の研究が進行中。細菌性膣炎の治療に効果あり?(米研究) (2/4ページ)

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 そうした細菌がいなくなってしまったりバランスを崩してしまったりすると、悪玉菌が増えて体調が悪くなってしまう。

 そこで健康な人からもらった健康な大便を移植して腸内細菌のバランスを回復させてあげよう、 というのが便微生物移植の狙いだ。

 こうした治療は何世紀も前から活用されてきた。

 たとえば4世紀の中国にはひどい下痢を治すために「黄色いスープ」を飲ませていたという記録があるし、ベドウィンたち(アラブの遊牧民族)は赤痢の治療にラクダのフンを使っていた。

 この歴史ある治療法は1950年代に西洋にも伝わったことがあるが、当時は不人気で一般的になることはなかった。

 ところが、大便の中にひそむ豊かな細菌叢が明らかになり、ついでに抗生物質が効きにくい細菌が登場してしまったことを受けて、最近では便微生物移植に再び熱い視線が注がれるようになっている。

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image credit:Pixabay

・クロストリジウム・ディフィシル腸炎に非常に高い効果を発揮

 嘘のような話だが、便微生物移植の効果は目覚ましいようだ。

 お尻にチューブを入れて流し込んだり、浣腸で注入したり、あるいはカプセルで飲み込んだりすることで、肥満、食物アレルギー、炎症性大腸炎、うつ病、多発性硬化症など、さまざま症状を治すことができるらしい。

 ただし専門家はその効果をはっきりと立証することに苦労しており、これまではっきりと効果ありという証拠が得られているのはひどい下痢の原因となるクロストリジウム・ディフィシル腸炎だけだ。

 この感染症に対しては、一度の移植で8~9割が治るという非常に高い効果が証明されている。

 腸内にひそむ細菌は複雑怪奇で依然として多くの謎に包まれており、それ以外の症状に対する治療効果についてはまだ完全に理解されていないのが現実だ。
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