横浜銀蝿「中森明菜ちゃん、ピンク・レディーさん、三原じゅん子さん…」今だから話せる80年代秘話 (7/8ページ)
TAKU ツッパリとは、やせ我慢のことだよ。だって俺たち、暑いのに革ジャン着てるし。もちろん喧嘩に行くのも怖いし、バイクで、走ってても怖いよ。その中でやせ我慢の美学を守りながらやってきたから。自分の欲望だけで暴れて、捕まって……みたいなことは、やせ我慢とは違うでしょ?
翔 デビューのとき、オリジナル曲で最後まで行けるのかと言われて、俺らは突っ張ったわけです。大人たちは、それを続けることは難しいと教えてくれたけど、それでも我が道を行きたいと思った。それは一つの覚悟だし、それがツッパリの精神だと思う。
嵐 ツッパリってすごく難しいよね。要は押し出しってことでしょ?
TAKU 相撲かよ!
嵐 前に出るってことだよね。それで、ヤバくなるとうっちゃるじゃない? 今の俺らは、うっちゃりもありかな(笑)。
翔 前に出ましょうよ!
――結成40周年にあたって、オリジナルメンバーがそろう横浜銀蝿。2020年3月からライブツアーを開始。ツアー開催に先駆け、2月19日にはニューアルバム(タイトル未定)の発売も決定した。最後に、その意気込みを聞いてみた。
嵐 今回はJohnnyが加わって、オリジナルメンバーがそろったのが大きいよね。
Johnny 今まではタイミングが合わなかったけど、ディレクターだった水橋さんが去年亡くなられて、そのお別れ会で翔くんと久しぶりに会って、やることになった。全然、ギターに触ってなかったから、3か月猛練習しました。
TAKU Johnnyが参加してくれたことで、役者がそろったよね。来年は僕も還暦で、しかも横浜銀蝿デビュー40周年でもあり、今から楽しみにしています。
翔 この巡り会いに感謝したいね。銀蝿が83年に終わったとき、周囲から「まだまだ、やれるじゃん?」っていう声が多かった。そのとき、じゃあな! と別れた奴らの前に、またこの4人で現れて、メッセージとともに俺たちの今の音楽をぶつけたいな、と思っていたんです。だから今回も、「銀蝿、やるじゃん!」ていうアルバムとツアーにしたいと思っています。