恐竜は実はもふもふだった?! ミステリー小説にも似た恐竜研究のロマン (2/8ページ)
また、近年の定説によれば現在の鳥類は、恐竜の系統に属します。鳥が持っている羽、羽毛は、もともと鳥類以前の恐竜が獲得したものを、飛ぶために進化させたと考えられています。つまり、繁殖行動などのために持つようになった羽毛を流用、変化させて「飛ぶために使うようになった」のが「鳥」なのです。
恐竜は巨大な体でしたが、骨を調べてみるとできるだけ体重を軽くするために、空洞がたくさんあります。この構造は、空を飛ぶために体をできるだけ軽くしなければならなかった鳥類も引き継ぎました。
また、低酸素濃度の空気でも呼吸できるようにする「気嚢(きのう)」という器官を、恐竜が備えていたことがわかってきており、これも鳥類が引き継ぎ備えています。
骨の空洞は含気骨と呼ばれ、空気を蓄えることができます。この気嚢システムのおかげで渡り鳥は高い山脈を越え、1万メートルもの高空を飛ぶことができるのです。
恐竜は、当時の酸素濃度が低かった地球環境に適応するために気嚢を備えるようになったと考えられていますが、恐竜類の一派である鳥類もまた気嚢を活用して現在を生きているのです。
世界中で多くの研究者が恐竜に光を当て続けています。この先もこれまでの定説が覆されるような発見がどんどん出てくるでしょう。世代によって、恐竜と聞いて思い描く姿は全く違うものになるかもしれません。
考えてみてください。もしティラノサウルスがもふもふで、目がくりっと黒目がちで大きかったら……とてもかわいくなってしまいますね。
恐竜研究を始めたきっかけは「好きだったから」「恐竜の繁殖行動」についての研究を進めている筑波大学 生命環境系 地球進化科学専攻 助教の田中康平博士にお話を伺いました。