恐竜は実はもふもふだった?! ミステリー小説にも似た恐竜研究のロマン (7/8ページ)
田中先生 世界中に多くの研究者がいて、しかも調査の技術もどんどん発達しています。負けないように頑張らないといけません。私の場合は新種の恐竜を見つけることも当然楽しいと思うのですが、未知の「恐竜の行動や生態」を解き明かすことのほうに興味があります。
行動は化石になりません。ですから、先ほどの卵の穴もそうですが、化石として残ったものから恐竜の行動について、論理的に筋道を立てて明らかにしていく。私はそれが好きですし、面白いと思っています。
――推理小説のようですね。
田中先生 そうですね、よくミステリーに例えられます。限られた証拠の中からいかに犯人を突き止めるかですから、たしかにミステリーに似ています。

――では逆に、研究でつらい点はありますか?
田中先生 つらい点は……そんなにない……かもしれません。まあ研究というのはうまくいかないことのほうが多いですよ。発掘しても何も出ないとか、論文で先を越されるとか、そういったことは多いですが、これはどんな研究でも同じでしょう。
自分が面白いと思うことをしていますので、つらいという点は特にないですね。
――研究者になりたいと思っている読者に向けて、アドバイスがありましたらぜひお願いいたします。
田中先生 「悩むよりも楽しむことが大事」ではないでしょうか。今やっていること、大学の講義でも何でも、とにかく興味を持って楽しむことですね。好きだなと思えば突き詰めればいいし、違うなと思えばやらなければいいし。