カエルの細胞から生体ロボットの作成に成功。プログラムで忠実に動く(米研究) (1/3ページ)
ロボットは基本的に生物を模倣して作られている。人工知能の登場によりそれはますます賢くなりつつあるが、科学者は今も生物を参考にしており、そしてそれが本当の意味では”生きていない”ということを理解している。だが、生物とロボットとの境界がついに曖昧になり始めたようだ。
米バーモント大学とタフツ大学の研究グループが、カエルの生きた細胞からプログラム可能なロボットを作り出すことに成功したからだ。
この生体ロボットはいわば人工生命体であり、驚異の自己修復能力を持ち、人間のプログラムした行動を忠実に実行するという。
・カエルの生きた細胞で作られた全く新しい生体ロボット
開発された生きたロボットは、カエルの胚から皮膚細胞と心臓細胞を採取し、スーパーコンピューターが考案した形状に組み立てられたものだ。
皮膚細胞によって4本足のある塊のような形状が保たれ、心臓細胞の鼓動がボディの推進力となる。
まったく新しい生体マシンです。従来のロボットとも既知の動物も違います。新しい種類の人工物――生きた、プログラム可能な有機体です。
(バーモント大学、ジョシュ・ボンガード氏)

Sam Kriegman, UVM
・細胞のエネルギーで稼働する「ゼノボット」
ロボットの大きさは1ミリほどで、細胞が採取されたアフリカツメガエルの学名Xenopus laevisにちなみ、「ゼノボット(xenobots)」と呼ばれている。
実験では、ペトリ皿の中のゼノボットが、脂質とタンパク質という形で胚に蓄えられていたエネルギーを使って、数日から数週間も泳ぎ回れることが確認された。円を描くように泳ぎ、ペレットを中央に押しやることすらできたという。