<東京暮らし(19)>家で一番大事なのは「寝室」だ! (1/4ページ)

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これからの住まいは、寝室こそよく考えて造りたい(写真は全て、早稲田ハウス提供)
これからの住まいは、寝室こそよく考えて造りたい(写真は全て、早稲田ハウス提供)

<文 中島早苗(東京新聞情報紙「暮らすめいと」編集長)>

皆さんは毎晩、よく眠れていますか?

週刊誌などでは繰り返し、「よく眠るためのヒント」や「睡眠薬は危険だ」などという特集が組まれ、睡眠不足や、睡眠に問題を抱えている人が少なくないことがうかがえる。実際、主要先進諸国の中でも日本人は睡眠時間が短い。

厚生労働省の2014年「国民健康・栄養調査」では、1日の平均睡眠時間は男女とも「6時間以上7時間未満」と回答した人の割合が最も高く、男性34.4%、女性33.9%。「ここ1か月間、睡眠で休養が充分にとれていない」人の割合は 20.0%だった。

私は住宅雑誌の編集者歴が長かったこともあり、寝室や眠りの取材も数多くさせてもらう中、これからの住まいで一番大切なのは寝室なのではないかと思うようになった。

それを直接教えてくれたのは、早稲田ハウスという、千葉県の住宅会社社長、金光容徳(かねみつ・ようとく)さんだ。金光さんは、化学物質を使わない、住む人が健康でいられる住宅を提案、造り続けているが、特に力を入れているのが寝室である。


これからの住まいは、寝室こそよく考えて造りたい(写真は全て、早稲田ハウス提供)
「究極の寝室」とは

金光さん曰く、「1日8時間近く寝室にいるとすると、人生の3分の1は寝室で過ごすことになります。寝室が変わると人生が変わります。住まいの中で最も気を使い、自然由来の材料できちんと造るべきは寝室だと、私は考えています」。

確かに、日中外で働いている人だと、働いている日はリビングやダイニング、キッチンのそれぞれにいる時間よりも、寝室にいる時間の方が長いかもしれない。にもかかわらず、家造りや引っ越しの際、寝室は何となく後回しとなり、お金や気を使う場所として設えることが少ないのではないだろうか。

寝具やカーテンに関してもそうだ。ベッドはいいものを買いたいと思い、例えばヨーロッパの高級ブランドのフレームやマットレスを買う人はいるだろうが、「寝心地」優先で正しいベッド選びができている人は多くないように思う。

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