最後の浮世絵師”血みまれ月岡芳年”は大奥と歌舞伎界の大事件「絵島生島事件」をこう斬った! (4/9ページ)
肌が透けるような薄い着物を着ているというのに。
しかし生島新五郎の表情をよく見てみると
この表情。どう思いますか?喜びの欠片も見られません。絵島を見上げて困惑した顔です。“なんだかこれはマズイぞ”といった感じです。
汗をぬぐう絵島の笑顔とは正反対の表情と言ってもいいでしょう。ただ、中指と薬指の間に布もしくは懐紙をはさんで汗を抑えているのが、動揺を感じさせます。笑顔の中にも何か思うところがあるような気もします。
とにかくこの絵から読みとれることは、この絵の舞台は多分、山村座の隣の2階の部屋であること。芝居小屋の建物の看板左端にに“生島”の文字、右端に“山村”という字が見えます。