【宇宙ビジネスアイデアコンテスト S-Booster 2019】開催レポートVol.2 ~アジアから世界へ広がる宇宙利用のアイデア~ (7/10ページ)

バリュープレス

そして宇宙機の推進・姿勢制御に使われてきたヒドラジンが「強い毒性のため過去には犠牲者も出ており、ハンドリングの手間は衛星のコストを押し上げている」「2021年までに米欧で使用停止が決まった」と課題を提示しました。

その解決策として、オリジナルな推進薬と酸化剤としての過酸化水素、独自設計の燃焼室や新たな触媒などから構成される推進システム「I BOOSTER」を提案しました。「I BOOSTER」単体では他社システムと比較して10%の効率アップと60%のコストダウンを同時に実現でき、現状の衛星の推進システムをそっくり置換すれば、衛星重量で25%、打ち上げコストでは30%の削減が可能とアピールしました。また宇宙実証に関してはISRO(インド宇宙研究機関)によるタイムラインを示し、「今後6~9年のうちに約15000機が計画されている100~200kg級の衛星をターゲット」「将来的には軌道上での再充填も可能にしたい」と訴えました。

また余話として、緊急時にはこの燃料から、人間が生存のために必要とする「水」「酸素」「熱」の3つを作り出すことができることから持続的で安全な開発であることも主張し、支持を呼びかけました。

質疑応答では、保守的で実績を重んじる宇宙関係者をどう説得するかと問われ、「60%のコスト削減と10%の効率アップが説得力となるだろう」と答えました。

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