【宇宙ビジネスアイデアコンテスト S-Booster 2019】開催レポートVol.2 ~アジアから世界へ広がる宇宙利用のアイデア~ (4/10ページ)
交差点では配備された交通警官がそれぞれ手作業によって信号を切替えており、AI.SpaceのThaomohr氏は、その信号切替の制御をサポートすることで、渋滞緩和を目指す取り組みを紹介しました。具体的には、準天頂衛星システム「みちびき」をはじめとする測位衛星の信号を利用、4000万ユーザーを抱えるタイ最大の携帯電話会社AISと協力することで、車両の位置情報から都市内の渋滞状況をリアルタイムで把握。AIを使って都市全体を対象とした交通管制のための信号制御情報を生成し、交差点に居る交通警官の持つスマートフォンに、信号切替タイミングの推奨パターンを送信する、という仕組みです。すでにこの11月から警察当局と試行を始めており、「交通警官には、スマートな友人がやっとできた、と気に入ってもらえた」と評価を紹介し、年間7200万ドル相当の機会損失を取り戻せるとアピールしました。また、村田製作所による交通カメラでの協力や、渋滞情報を広告配信のトリガーに活用する事業構想など、連携の輪が広がっていると説明しました。
質疑応答では、東南アジア地域をカバーするみちびきへの期待や、スマートフォンが示す位置情報が歩行者であるか車両であるかを見分ける手法などについてコメントがありました。