気分だけでも春を感じて。詠み継がれる日本の心「桜」がテーマの和歌おすすめ8首を紹介 (4/6ページ)

Japaaan

同じ桜を愛でた君は、もういない。

花の色は 昔ながらに 見し人の 心のみこそ うつろひにけれ

※『後撰和歌集』より、元良親王(もとよししんのう。寛平二890年生~天慶六943年没)

【意訳】桜の美しさは昔からずっと変わらない。変わるのは、それを見る人の心だ。

かつては同じ花を見て、その美しさを共に愛でたあなたの心は、すっかり変わって遠く離れてしまった、そんな情景が思い起こされる一首です。

しかし、別れがあれば出会いもあるもの。元気出していきましょう。

武士も桜も、散ればこそ華。

深山木(みやまぎ)の その梢(こずゑ)とも 見えざりし 桜は花に あらはれにけり

※『詞花和歌集』より、源頼政(みなもとの よりまさ。

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