気分だけでも春を感じて。詠み継がれる日本の心「桜」がテーマの和歌おすすめ8首を紹介 (1/6ページ)

Japaaan

気分だけでも春を感じて。詠み継がれる日本の心「桜」がテーマの和歌おすすめ8首を紹介

新型コロナウィルスの感染を防止するため、不要不急の外出自粛が各地で要請されています。

そうなると、この時期のお楽しみである花見も当然自粛しなくてはなりませんが、気分だけでも春を感じようと「桜」に関するおすすめ和歌を8首ばかり集めてみました。

少しでも気晴らしのお役に立ちましたら幸いです。

儚いからこそ、美しい。

あしびきの 山桜花(やまさくらばな) 日並(なら)べて かく咲きたらば いと恋ひめやも

※『万葉集』より、山部赤人(やまべの あかひと。生年不詳~天平八736年?没)

【意訳】山を彩る桜の花が、いつまでもこんなに咲き誇っていたら、こんなにも恋しいものだろうか(=桜の花は、散るからこそ美しく、心惹かれるのだ)

「あしびきの」は山にかかる枕詞(まくらことば。定型フレーズ)で、足を引いて(引きずって)登る山の険しさから、強調を意味するとも言われます。

儚いからこそ、美しい。桜が日本人の美意識に根ざしていることがよく解る一首です。

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