皿と命のどっちが大事だ!天下の御意見番・大久保彦左衛門に意見した一心太助 (4/6ページ)
「いかん、急がねばならぬ……よいか、此奴は戻りしだい即刻手討ちと致すゆえ、断じて逃がすな!」
「ははあ」
哀れなお仲は座敷牢に閉じ込められ、彦左衛門が将軍様の御用で出かけていきますと、彦左衛門の草履取りをしていた太助がお使いから帰ってきました。
「何だって!?……よぅし、おいらに任せておきな」
事情を聞いた太助は、どうにかお仲を助けるべく一計を案じ、帰って来た彦左衛門を出迎えます。
「ん……太助か、その包みは何じゃ?」
太助は抱えていた風呂敷包みをほどくと、お仲が1枚割ってしまった高級お皿セットの残り7枚が出てきました。
「そなた、いったい何を!」
ニヤリと笑った太助は、その内の1枚を勢いよく地面に叩きつけ、木っ端微塵に割ってしまいます。
「……あ……」
彦左衛門が呆気にとられる中、次々と皿を割って最後の一枚。
「これで見納めだ……全部割っちまえば、むしろ清々(せいせい)するだろうぜ!」
天高く両手に持った皿を、渾身の力で地面に叩きつけようとしたところ、正気に返った彦左衛門が制止します。
「やめろーっ!」
「……あ」
タイミング悪く、皿は(太助の懐に飛び込んできた)彦左衛門の額に直撃。彦左衛門は卒倒してしまいました。
たかが皿っくれぇで……「天下のご意見番」に意見する太助「……やぁ。