全責任は拙者にござる!戊辰戦争に敗れて切腹した新選組隊長・森常吉が守り抜いたものとは? (3/5ページ)

Japaaan

敢然と斬り込む旧幕府軍。永嶌孟斎「箱館大戦争之図」明治時代。

渡島半島を舞台に激戦を繰り広げながら、明けて明治二1869年。次第に敗色が濃厚となった旧幕府軍は箱館へと追い詰められ、5月11日には精神的支柱であった土方歳三が討死してしまいます。

それでも抵戦を継続した新選組ですが、5月18日に榎本武揚ら幹部が新政府軍に降伏し、ここに箱館戦争および戊辰戦争は完全に終結。しかし、常吉にとっての戦いは、むしろこれからでした。

全責任は拙者にござる!腹を切って桑名藩を守り抜く

「えっ、殿が切腹に!?」

……実は松平定敬は4月に箱館を脱出しており、従者と共に横浜経由で上海へ渡航したまでは良かったのですが、旅費が底を尽いたために国外逃亡を断念してとんぼ返り、5月18日に降伏していたのです。

この時点でまだ無事でしたが、新政府軍は特に幕府への忠義が篤かった桑名藩を「会津藩に並ぶ朝敵」として激しく敵視しており、このままでは切腹が現実となってしまいます。

ここで現代的な感覚だと「何だよ、みんなまだ戦っていたのに逃亡して、おカネがなくなったからおめおめと戻って来たのかよ。

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