源頼朝の遺志を受け継ぎ武士の世を実現「鎌倉殿の13人」北条義時の生涯を追う【八】 (7/7ページ)
身代わり伝説は本当か?今も眠る源義経の首級と胴体の「謎」を紹介【上】
身代わり伝説は本当か?今も眠る源義経の首級と胴体の「謎」を紹介【下】
この奥州征伐には義時も従軍しましたが、これと言った武功はなく、景義の当意即妙な進言を自分が出来ていたら……と、少し悔しく思うのでした。
頼朝の意を酌(く)み、実現していく。そういう経験の一つ一つが後に「武士の世」を築くビジョンを育て、それを裏づける頭脳を鍛えていったのですが、この時点では、まだまだ修行が必要な義時でした。
【第一部・完】
※参考文献:
細川重男『頼朝の武士団 将軍・御家人たちと本拠地・鎌倉』洋泉社、2012年8月
細川重男『執権 北条氏と鎌倉幕府』講談社学術文庫、2019年10月
坂井孝一『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』中公新書、2018年12月
阿部猛『教養の日本史 鎌倉武士の世界』東京堂出版、1994年1月
石井進『鎌倉武士の実像 合戦と暮しのおきて』平凡社、2002年11月
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