ミツバチも青色が好き。人間はミツバチのおかげで自然界では珍しい青い花を見ることができる (3/4ページ)

(A)は人間の目に認識される花の色の分布を示す。動物媒受粉の植物では10%未満が青い花を咲かせる(B)のに対し、風媒受粉の植物では皆無だ(C)
・ミツバチもまた青に魅了される
私たちの目には3種の錐体細胞がそなわっており、それぞれが赤・緑・青の波長を検出する。その信号は脳に送られ、ここで処理されることで色が認識される。
一方、植物の受粉を助ける昆虫として代表的なミツバチは、人間とは違う色覚を持っている。ミツバチの光受容体は、紫外線・青・緑の波長に反応する。さらにこれまでの研究で、理由は不明であるものの青を好むことが明らかになっている。

顕花植物が青を作り出す力は、土地の利用の頻度と関係しており、合成肥料・放牧・草刈りといった要因は青い花を減らす。
それとは対照的に、よりストレスの大きな環境では、青い花は柔軟性を発揮するようだ。たとえば自然界では珍しい青い花であるが、ヒマラヤ山脈の過酷な環境では意外にも一般的だ。
このことは過酷な環境で生きる植物は、数少ない利用可能な受粉媒介者を引き寄せることにより多くのエネルギーを費やしてきたことを示している。