平安京は犯罪都市だった?平安時代の強盗たちの犯行記録から見えてくる人々の姿 (8/8ページ)
「おら、さっさと寄越せ!」奪われる方は気の毒だが、奪う方も必死なのである。
人間、極限状況になるとその本質がよく現れると言いますが、欲望がむき出しになる犯罪データからは、盗んだ人間のそれはもちろん、盗まれた側の暮らしぶりなど、さまざまな様子が浮かび上がってくるもの。
平安時代と言えば『源氏物語』のようにやんごとなき平安貴族たちの雅やかな暮らしばかりがイメージされがちです。
しかし、こういう地の底を這いつくばるように生きていた者たちの狡猾さや困窮ぶりにも思いを馳せてみると、歴史を学ぶ楽しみも、より深く味わえることでしょう。
※参考文献:
繫田信一『平安朝の事件簿 王朝びとの殺人・強盗・汚職』文春新書、2020年10月
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