平安京は犯罪都市だった?平安時代の強盗たちの犯行記録から見えてくる人々の姿 (5/8ページ)

Japaaan

誤記?あるいは念珠が本当は「五貫」?

菅野並重(すがのの なみしげ)

生年・出身地:ともに不明
罪状:強盗
盗品:3種類
被害金額:銭12貫500文相当
量刑:布190反3丈を盗んだ罪に換算
判決:記載なし
盗品の内訳:
一、馬×2疋(銭2貫)
一、銀造太刀×1腰(銭10貫)
一、胡籙×1腰(銭500文)

紀重春(きの しげはる)

生年・出身地:ともに不明
罪状:強盗
盗品:1種類
被害金額:銭2貫相当
量刑:布16反3尺を盗んだ罪に換算
判決:流刑
盗品の内訳:
一、絹×2疋(銭2貫)

【参考】
通貨:1貫=1,000文(1文の価値は時代によって大きく異なる)
布類:1疋=2反≒4丈(時代や素材によって異なる)
長さ:1丈=10尺=100寸≒3.03m(1寸≒3.03cm)
穀物:1石=10斗=100升=1,000合(1合≒150g)

以上10名を比べてみると、盗品も金額もさまざまですが、高価なものを効率的に盗む者がいる一方で、あれこれと欲張ってはみたものの、金額的には大したことのない「骨折り損」な者もいたようです。

津守秋方が必死に盗み出した釜(イメージ)。少なくとも、人生と引き換えにする価値はなさそう。

その極めつけは津守秋方。彼に至っては逮捕や返り討ちのリスクを冒してまで強盗に及んだのに、奪ったモノは釜一つ(銭100文相当)という残念さ。

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