日本画でお花見!桜は一瞬だから名残惜しい、思わず見とれる桜の名画を紹介 (1/6ページ)
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桜
桜の時期、終わってしまいましたね!桜って、本当に一瞬だから名残惜しい。それに、今年はお花見に行けなかった方も多いかと思います。
そこで、家でもお花見気分を味わえる、桜の日本画6点を紹介していきたいと思います!
日本屈指の桜の名所《吉野》奥村土牛
《吉野》奥村土牛 1977 (昭和52)年 山種美術館所蔵
桜の名所として知られる、奈良県の吉野を描いた作品です。
ほのぼのとした春らしい色使い、霞がかったような満開の桜、やわらかな雰囲気が素敵な作品です。
明治・大正以降、従来の日本画の最大の特徴の一つ「輪郭線」をなくす動きが出てきました。
この絵も明瞭な輪郭線はありませんが、境界線をあえてぼかしつつも、奥行きと質感を感じさせる描き方をしています。これは薄い色を100回も200回も塗り重ねることで、非常に微妙な色加減に成功しているそうです。
作者・奥村土牛(おくむら とぎゅう)[1889-1990]は、10代から101歳の晩年まで、生涯絵を描き続けた画家として知られています。
土牛がこの絵を描いたのは、なんと88歳の頃。待望だった吉野を訪れた際「何か荘厳の中に目頭が熱くなった」との思いを絵にしました。
この地の桜がもつ歴史の重みが画家の心を捉え、土牛は「何か歴史画を描いて居る思いがした」とも語っています。