科学者が生み出した悪魔を科学者がエクソシストとなって挑む。思考実験「マクスウェルの悪魔」の顛末 (3/5ページ)

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・悪魔祓いに挑む科学者たち
神に楯突く悪魔を倒すべく立ち上がったのが、現代のエクソシスト、すなわち科学者たちだった。しかし、それは困難を極めた。
マクスウェルの悪魔を退治するためには100年以上もの時間が必要だった。
最初の進展は、情報理論の父と呼ばれ、コンピューターの基礎をつくった人物の1人とされるクロード・シャノンによってもたらされた。それが情報という不確かなものを数量化する方法として1948年に考案された「情報エントロピー」の理論だ。
もう1つの進展が、1961年に物理学者ロルフ・ランダウアーが論じた「ランダウアーの原理」だ。
この原理によれば、情報を消去するといった論理的に非可逆な計算を行うには、ゼロより大きな熱が環境に放出され、それに相当する分のエントロピーが上昇する。また、これは実態がないかに思える情報が熱力学と関係していることを示してもいる。