藩主なのに脱藩して戊辰戦争を闘い抜いた「最後の大名」林忠崇の人生が波乱万丈すぎ!【前編】 (3/7ページ)

Japaaan

さぁ薩摩・長州らの新政府軍が迫って来るかと思っていたら、4月11日に江戸城が明け渡されました(いわゆる無血開城)。

これで戦は避けられ、徳川家は安堵されるかと思っていた4月13日、忠崇の元へ福田八郎右衛門(ふくだ はちろうゑもん)ら率いる撒兵隊(さっぺいたい)がやって来ます。

「薩摩・長州の連中が江戸城を受け取っただけで終わる筈がありませぬ。徳川家を守るためにも、徹底抗戦せねばなりませぬ!」

八郎右衛門の話を聞いた忠崇は徳川家を守るべく挙兵を決意しますが、この撒兵隊は破落戸の寄せ集めで素行が悪く、口先ばかりで行動を起こそうとしません。

「一体そなたらは、いつになったら兵を挙げるのか!」

「いや、そうは仰せられましても、なかなか支度に手間取りまして……」

貴重な時間を浪費するばかりの撒兵隊に失望し、若き情熱を持て余していた忠崇の元へ、今度は伊庭八郎(いば はちろう)と人見勝太郎(ひとみ かつたろう)率いる遊撃隊(ゆうげきたい)30数名がやって来ました。

彼らは徳川慶喜の護衛として伏見方面で戦っており、撒兵隊など兵乱に乗じて食い扶持にありつこうとする連中とは一線を画する勇士揃い。

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